繁殖を繰り返す

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フィラリアとは犬の心臓や肺動脈に寄生する虫の一種です。これは蚊の中でもアカイエカやヒトスジシマカが媒介となって感染するものです。春から秋にかけて、特に7〜9月頃が最も危険な時期です。フィラリアが感染するメカニズムは以下のようになっています。まずはフィラリアに感染している犬の血を蚊が吸います。この時に蚊の体内に入るのは幼虫であるミクロフィラリアです。蚊の体内でミクロフィラリアは2回脱皮し、成長して感染力を持ちます。蚊の体内は25℃以上ありフィラリアが生息するには最適な場所です。そこで蚊の口元まで移動し、この蚊が犬を刺します。こうして蚊から犬の体に寄生虫が移ります。伝染した後は皮膚の下や筋肉の中で脱皮を繰り返し、数ヶ月かけて最終的な寄生場所を見つけるのですが、これが犬の心臓や肺動脈なのです。

心臓や肺動脈に辿り着いたフィラリアは、15〜30mmくらいの素麺のような状態になり、繁殖を繰り返して次々に幼虫が生まれ、これが別の犬に感染するのです。この病気は感染後すぐに異常が見られるものではありません。数年経ってからじわじわと肺や心臓にダメージを与え、犬の寿命を縮めます。主な症状としては、咳・毛のツヤがなくなること・抜毛・腹部の膨らみ・食欲不振・血尿などが挙げられます。しかしフィラリアには予防法があります。錠剤やビスケット、おやつなど形態は様々ですが、これらを1ヶ月に1回投薬します。ここで大切なことは、いつ予防薬を与えるかというタイミングです。フィラリアが皮膚の下や筋肉の中にいる時がチャンスです。これを逃すとフィラリアは血管内に侵入してしまうため、犬の様子から投薬の機会を見計らうことが大切です。